ケンジローのプロフィール

ボクがお店にくるまで

ボクはカメだけどナジェールのフロアで接客担当として毎日店に出ているよ。
なぜかというとね、
１４年前、まだ赤ちゃんだった頃にこのお店の店長さんが、爬虫類専門の問屋さんに来てボクを仕入れてくれたんだ。
ボクは店長さんに連れられてこの滋賀県のナジェールで１ヶ月くらい暮らしたあとで、お店の常連さんのＯさんに買われたんだよ。
Ｏさんのお家には犬もいて広い庭もあって、御家族のみなさんもみんなやさしい人ばかりでボクをかわいがってくれたおかげでどんどん大きくなってしまったんだ。
その頃、Ｏさんは就職して他府県へ行ってしまっていたので、ボクはＯさんのご両親に面倒をみてもらっていたんだけど、お家の中も何かと忙しくなってきたので、ナジェールさんに引き取ってもらうことになったの。
長年育ってきたＯさんのお家を離れるのは心細かったけど、僕ももう１２才。カメの世界ではもう立派な成人男性。
ここは勇気を出してナジェールさんに行くことにしたのさ。
ナジェールさんはお店だけあって毎日たくさんのお客様が来られるから、はじめのうちはこわくて怖くて水槽の下にかくれていたんだ。
でも、スタッフのみんながすぐにひっぱり出してお客様にみせるから、ボクもだんだん慣れてきて、今では毎日あたらしいお客様とあそぶのがたのしくてたのしくて仕方がないんだ。
特に人間の子供たちはカメがたいへんめずらしいのか、みんなでのぞいたり後ろをついて来てくれたりと退屈しないんだよ。
でもボクはリクガメ。
たまにはお外で日なたボッコをしたくなるのさ。
勝手に脱走して担当のアキコさんに怒られるけど、やっぱりお日様が恋しいよ～。
誰かお外へつれてって～～。
Ｂｙケンジロー